花粉
花粉の季節を乗り切ろう
花粉症はどうしておこるの?
花粉のような異物(抗原)が体内に入ると抗体をつくって体を守ろうとしますが、人によっては抗原と抗体が過敏に反応しあってアレルギー反応が発生することがあります。抗原が花粉の場合、ヒスタミンなどの科学伝達物質を放出して、鼻鼓膜を刺激し、くしゃみや鼻水、鼻づまりのような症状を引き起こします。これが一般に「花粉症」と呼ばれている花粉による鼻アレルギーです。
発症のしくみに応じた治療を
アレルギー症状に対して、その場しのぎの薬に頼っていると鼻鼓膜をますます過敏にしてしまいます。発症のしくみに的確に対応した薬を医師の指示どおりに 使って治療しましょう。
適切な治療は、花粉症の苦痛を確実に軽くしてくれます。
花粉症を起こさないために日常生活のひと工夫しましょう
花粉症を治すには、薬による治療に頼ってはいけません。原因となる花粉を出来るだけ避けるように生活習慣を身につけましょう。
外出時
- マスク、メガネ、帽子の三種の神器は忘れずに。
- 花粉の多い日は出来るだけ外出はやめましょう。
帰宅時
- 帰宅したら、衣服をよくはたいて室内へ。
- 手洗い、うがい、洗顔を忘れずに。
毎日の生活では
- 花粉情報に注意して、洗濯物や布団は花粉を落としてから室内に。
- 窓はなるべく閉めましょう。
- 空気洗浄器も効果的。
- 室内は毎日こまめに掃除を。
早めの受診と早めの治療で花粉症をさけましょう
花粉シーズンになると、毎年花粉で悩まされていた方は、シーズン到来を前にちょっと早めの受診で、今後の治療が効果的になります。また、はじめて花粉症かなと思ったら、早めの受診を心がけましょう。
花粉症の薬の知識
- 抗アレルギー薬(症状が出る前から服用する予防的治療薬です。)
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- 内服薬の他、点鼻薬、点眼薬があります。
- 抗ヒスタミン作用を持つものもあります。
- 局所性ステロイド薬(強力な抗炎症作用でアレルギー反応を抑えます。)
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- 点鼻薬:くしゃみ、鼻みず、鼻づまりのすべての症状にほぼ3日前後で効果があらわれます。
- 点眼薬:目の充血、目のかゆみ、なみだ目などに早く効果を表します。
- 抗ヒスタミン薬(すでに出てしまった症状を抑えるために対症薬です。)
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- 一般にくしゃみ、鼻みず、かゆみに効果をあらわしますが、鼻づまりについては十分な効果が期待できません(効果は比較的早いです)
- 症状を抑える他の薬(症状をすぐに抑えたい時に使います。)
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- 鼻みずに効く抗コリン薬、鼻づまりに効く血管収縮薬などがあります。